
ぼくの人生はずっと底辺テンプレだったが、ゆうちゃんと知り合ってからほんの少しだけ(だいぶ?)人と違った経験をしている。
いくつかあるなかで、大きくは新型コロナで収入減少したのを機にアダルトコンテンツ配信で生活費を稼ぎをはじめたこと。その後のSNSでの挫折を経てYouTube動画を作り始めたことだ。
ぼくは都内の二次救急病院に勤める看護助手で年収は350万に満たないくらい。ここ東京で家族が満足に暮らしていくにはとうてい足りず、共働きが前提である。
にも関わらず当時、ぼくとゆうちゃんが暮らしていた木造アパートに家族が一人増え、新型コロナで生活残業ができなくなった。ゆうちゃんは保育士をしていたが育児休暇を取得していた。
貯金はとっくに底をついていて、毎月の赤字はクレジットカードのリボ払いでごまかしていたものの家計は破綻寸前だった。
ホリエモンさんとかは、副業すれば月数万なんて余裕ですよ、やらないのは言い訳でできないのはおまえが無能なだけ、なんてことを言っているらしい。
しかし人生は、日々の積み重ねの延長線上にあって、だから簡単には変わらないし変われない。
小児科病院の待合室。会計の順番を待つ所在ない時間の中で、子どものマル乳医療証を見ていたら、ふいに自分のふがいなさと家族への申し訳無さでひどく泣きたい気持ちになった。
そもそも、この物語のはじまりはいつからだったか。
「主婦ゆうちゃん」の物語(ストーリー)を、ぼくの記憶が曖昧にならないうちに書き留めておきます。
あまり詳しく書きすぎるとかわいそうなのと、身バレするとまずいので時系列と固有名詞はボカして、そもそもの読み物として成立するように書くので官能小説として楽しんでください。彼女にもそう説明しています。——前置きが長くなりましたがヘンに誤解されるのも嫌なんで要は何が言いたいかというと、こちら👇️
⚠この物語はフィクションで記事のなかの画像はすべてイメージです。
絶望アルバイト

19歳のゆうちゃんに初めて会ったとき、ぼくは今とは違う職場に勤めていた。
社員は5人くらいの専門商社で航空機の中古部品を扱っていた。仕事内容は未経験可・デスクワークがメインのはずが、JALの元機長で脱サラ開業したという社長は、初日にぼくに対して「だめ、君。使えない。でも人柄は良さそうだから試しにアルバイトで雇ってあげる」と言った。
他に選択肢もなかったぼくは、次の日から働きはじめた。任された業務はバックヤードでFedExの集荷に間に合うよう計器とかの部品を梱包する作業と、近くのファミマに社員の昼食の買い出し。休日に呼び出されて社長のTOYOTAカローラワゴンを洗車することと御子息の塾の送迎だった。
社長はぼくを見るたび「君は運がいいよ」と言っていた。
仕事は猛烈に忙しいのに給料は安かったし、休日でさえ電話で呼び出されることがしばしばある。もちろん出会いなんてない。
この職場には運のいいアルバイトがぼくのほかにも一人いたが気づけばぼくだけになって、仕事はさらに忙しくなった。
商社勤めという肩書にあこがれてこの業界に飛び込んだが、無能な底辺は足元をみられて都合よく、安く、こき使われる。
ぼくは職場と家を往復するだけの日々に絶望していた。
彼女との出会い
6月が終わろうとしていた。
仕事帰りに新宿歌舞伎町のゲームセンターに立ち寄る。さくら通りに続く道で信号待ちをしていたぼくに、彼女が「東口はどこですか?」と尋ねてきたのだった。
ゆうちゃんは肩甲骨の下あたりまで伸ばしたロングの黒髪でそこそこ厚みのあるレンズの眼鏡をかけ服装も地味に感じられたが、スタイルのよさは服の上からでもわかる。
お人形のようなお顔にハッとした。わざと見ないようにしていても、彼女の距離感の詰め方でいやおうなしに肌のほの白さがぼんやり感じられ、小ぶりの胸の、しかしくっきりとしたその谷間は、ぼくの視界の隅を侵食してくる。
「あっちです」と、指さした。
「わからないから、これ(スマホ)」
「あー、(彼女のスマホ画面を見て)ここの道いけばいいですよ」
地図をみながら少しだけ会話したあと、ふわっと香りを残して行ってしまった。
すぐに数人の男が追いかけ彼女に話しかけているのを見送りながら、自分にがっかりしているところに彼女は泣き顔で戻ってきて、
「やっぱりわからないから教えてもらっていいですか?」
と言った。
それから、たいてい彼女は同じ時間に同じ場所に立っていて、少し話して駅まで送るということがしばらく続いた。

彼女はぼくの家を訪ねるようになり、そのうちぼくの家から学校に行くようになった。学校を卒業してからも、あたりまえのようにぼくの家から仕事に行って、帰ってくる。
「もしさ、結婚するとしたら理想はいつ頃?」
断られるのが怖くて冗談っぽく言うと彼女が、
「私は待ってたので、すぐでいいですよ」
なぜか彼女はいつも緊張すると敬語になる。
——5年の同棲期間を経て彼女と籍を入れた。ぼくはとても幸せだった。もちろん、いまもだけど。
清楚だなんて、あれは嘘
3年前、彼女が実家で見慣れないスマホを触っていた。なんとなく手に取り、画像フォルダを確認する。そこには高校生の頃の彼女がいた。
ふんわりとしたブラウスの膨らみは、ぼくの愛撫を受けることになる若い乳房で、膝上のスカートから伸びる健康的な太腿には見慣れた扁平母斑があるのを確認した。
ほかにも先の友人と2人で制服のまま地べたにお姫様座りしている彼女。複数の男に囲まれてダブルピース。この頃、金髪に染めていたんだ、と思う。
ぼくはいまの黒髪の彼女しか知らないから、まだ嫉妬よりも嬉しさと好奇心が勝った。
それにゆうちゃんと付き合ってから、結婚してからも、こんな表情の彼女を見たことはない。
別の共有フォルダには彼女と二人の男。室内の写真。
後ろ姿ばかり。撮られている。
彼女の両サイドに男がふたり。メインはゆうちゃんのようで男の顔は画角から外れている。男は裏向きのピースでこれは性的なハンドサイン。全員いちおう着衣。カメラから顔を背けた彼女は、開いた股のスカートを手で押さえていた。
たまらなく、困惑する。

なぜだかわからないが固く起立してきた。自分の女ではなかった頃にもかかわらず彼女のふしだらな振る舞いにむらむらと腹が立つ。
自身のスマホに証拠になりそうな画像をぜんぶ飛ばして、すぐに画面を閉じた。後ろで「あまり見ちゃだめっー」って声が聞こえたので。
最近またむこうの実家に立ち寄ることがあり、問題のスマホを探したが画面ロックがかかっていて、その早さに妙に納得した。

寝ている彼女を強引に起して性交し、背を向ける。彼女は濡れやすい体質で、いつも抗うことなく受け入れる。
ぼくの異状に気づいたのか、
「え、なんかすごいね。モノみたいに扱ってくる」
そう物言いして事後の汚れた股間を洗いに行った。彼女がそのままにしたパンツを手にとって観察した。——清楚だなんて、あれは嘘。こんなに汚している。程度はわからないが彼女にはもっとすごい上書きが必要だ。
このように思いました。
つづく…
